体組成計を使って体の自己管理:2
普段の体の自己管理から
理想的な体作りを心掛けましょう。
体組成計を使って体の自己管理:http://dc560dg.blog.so-net.ne.jp/2012-09-27
体組成計を使って体の自己管理:1
に引き続き今回は体組成計の正しい使い方についてお話しましょう。
ダイエット中の身体を確認するための指標として、体組成を知ることは非常に重要です。
食事の量を減らしつつ運動をコンスタントに行うことによって、
体脂肪を減らし、それに連動して、体重が減るというのが理想です。
ところが、ほとんど運動を行わず、食事の量だけを減らして体重を減らした場合、
体に必要な栄養素まで減らすことになってしまいます。
また、食事の制限だけで体重を減らすと、
体脂肪の燃焼よりも筋肉の消耗の方が早く起こるため、
結果として体脂肪はあまり変わらずに筋肉の方が多く減ってしまうことになります。
人の身体は主に筋肉によってエネルギーを消費します。もちろん、
心臓をはじめとする #循環器 や胃腸や肝臓などの臓器、
そして脳もエネルギーを使って動いていますが、
何れの臓器もこれを動かしているのは筋肉です。したがって、
一番エネルギーを消費するのは筋肉ということになります。
ところで、基礎代謝という言葉を最近はマスコミなども頻繁に取り上げていますね。
基礎代謝とは人間が生活活動をしなくても24時間で消費するエネルギー量のことですが、
その70%は筋肉が占めています。先ほどの話で、食事だけで体重を減らした場合、
筋肉の方が先に消耗すると言いましたが、筋肉が減ることでこの基礎代謝も減ってしまいます。
基礎代謝が減るとエネルギーが消費しにくい身体、つまりエネルギー効率が下がり、
やせにくい身体になってしまいます。
また、体組成計は、同じ条件で計測しないと意味がないため、
毎日、乗る時間を決めておくようにしましょう。体組成計は生体インピーダンス法に基づき、
身体を流れる電流の抵抗値から体脂肪率を推定しているため、
この原理をしっかりと理解した上で、賢く使わなければ、
誤った情報に振り回されることになってしまいます。
例えば、前日は朝に計測したけれども、
次の日は、夜、終日、立ち仕事で足がむくんだ状態で計測したといった場合、
体重は同じから増えているにもかかわらず、体脂肪率の方は減っている場合すらあります。
それは、決して体脂肪が減ったというわけではなく、
下肢に水分がたまり、足の部分の電流の流れが良くなったことによるものなのです。
また、水分の変化に敏感に反応しますので、
運動の前後ではかると発汗量がどのぐらいあったかがすぐにわかります。
体組成を知るということは、毎日、同じ条件で計測し、1週間、10日、1カ月、
3カ月といったスタンスで記録しながら続けていくということが大切なのです。
そういったことを続けているといずれ健康を損ねることになります。
そのためには、体組成計を使って、体重だけでなく
体脂肪率、内臓脂肪、筋肉量、推定骨量、基礎代謝量などをきちんと確認しながら、
肥満を改善していく必要があるのです。
では、メタボリックシンドロームのリスクを下げるにはどうすればよいでしょうか。
メタボリックシンドロームの背後にあるのは内臓脂肪の過剰蓄積ですから、
まずは、内臓脂肪を減らすような生活に変えるように心がけましょう。
大雑把な目安としては、30代以上の男性の場合、
20代のときと比べて体重を1割以上は増やさないようにすると良いでしょう。
メタボリックシンドロームの可能性がある基準は、
男性の場合、腹囲85cm以上、女性の場合、腹囲90cm以上とされていますが、
この差は女性の場合、皮下脂肪が上乗せされているということです。
元来、メタボリックシンドロームの診断を行う場合、
CT検査によって内臓脂肪の面積を見るというのが最も的確な方法で、
病的な内臓脂肪の面積は、医学的には150cm以上とされています。
100cm~150cmの人と150cm以上の人とでは、
150cm以上の人の方が、疾病罹患度が圧倒的に高いということが分かっています。
また、100cm以下の人と100cm~150cmの人を比較しても差が出ています。
ですから、100cm以上あったからと言って、
すぐにメタボリックシンドロームであるというわけではありませんが、
病気を疑う上での目安は100cmということになります。
それを、腹囲に換算すると、男性が85cm、女性が90cmになるというわけです。
腹囲をはかるということは、要するに、
内臓脂肪の面積を非常に簡便な手段で推定できるということなのです
腹囲をはかることはメタボリックシンドロームかどうかを知るための第一歩ですが、
メタボリックシンドロームにならないためには、体組成計を使って、
日常的に自分の体組成を管理していくということが、非常に大切であると言えるでしょう。